アトリエをつくる

カフェバーポコペンを出た僕は、
ミズノと二階建ての一軒家を借りた。
場所は大阪城にほど近く、中心部までは
自転車で二十分ぐらいの場所。玉造。
特別思い入れのある訳ではないが、
たまたまこの場所であった。
この場所が後に思い出の町となる。
(といっても建物は現在無いが)
僕らの家は、長屋の端ショートケーキのような
形をしていた。とにかく古く現状、住めるような
場所ではなかった。しかし改造していいという条件だったので、
喜んでここに決めた。
僕は深夜のコンビニでアルバイトをして、
昼間は家の改装をしていた。電気のこぎりや電動ドリルを
持っていたので、以前ギャラリーを改装したように、
図面を描き、ホームセンターからコンパネやペンキを
仕入れて来て大工さながら動いた。
ミズノは写真の学校の先生をしていたので、
働きながら、休みの日に手伝ってくれた。
たまにN嶋が手伝いに来てくれて、大変助かった。
床は全面、真っ黒で一階の壁は銀色。カウンターも作った。
二階は白壁で、柱や梁を黒くした。
コンセプトは外国人が見た、間違えた日本。
銀色の壁に菩薩を描く予定だったが、そのままの方が
何かと使えるとうい事で、流れた。

そして、ここがスタジオサムゾラである。