ハネムーン 19 パリ

霧雨の中、ラ・ロトンドへ向かう。

【モンパルナスのカフェ】
モンパルナスのカフェやバーは芸術家たちがアトリエの暑さや寒さをしのぐ場所であると同時に待ち合わせ場所・溜まり場であり、アイデアが孵化し熟考される場所だった。モンパルナスのナイトライフの中心であるカフェはヴァヴァン交差点(Carrefour Vavin、今はパブロ・ピカソ広場と改名されている)に集まっていた。モンパルナスの絶頂期、ル・ドーム(Le Dôme)ラ・クロズリ・デ・リラ(La Closerie des Lilas)ル・セレクト(Le Select)ラ・ロトンド(La Rotonde)ラ・クーポール(La Coupole)など、観光名所となった今もなお営業して当時の面影を残しているこれらのカフェは、腹をすかせた芸術家が数サンチームで一晩テーブルに居座ることのできる店だった。彼らがここで寝てしまっても、ウェイターたちは彼らを起こさないようにと言われていた。半ば知力で、半ばアルコールの力で激論が起こることは普通で、殴り合いの喧嘩に発展しても警察をわざわざ呼ぶ人はいなかった。もし飲み代を払えなくても、ラ・ロトンドの経営者ヴィクトル・リビオン(Victor Libion)などは代わりにドローイング(素描)などを受け取り、金ができるまでそれを預かっていた。カフェの壁がこうした画家たちのドローイングで埋まるという、今なら世界の名だたる美術館のキュレーターたちが嫉妬する光景がこの時期のモンパルナスのカフェにはあった。
(wikiより引用)

ピカソを始め、シャガール、マンセルデュシャン、ダリ、藤田嗣治、岡本太郎、数々の著名な画家が夜な夜な芸術談義に花を咲かせた場所である。ラ・ロトンドはモリディアーニの作品が壁に掛かっている。とても特別で、神聖な場所に思える、お客は観光客も居るが、地元の人がほとんどで、お酒を飲み語るのが好きなパリっ子たちが、こういったカフェの文化を作ってきたんだなあと実感した。僕はステーキとデザートを頂き。ミッチはお腹がいっぱいとのことで、オニオンスープにしたが結構これも量が多い。スタッフが「ボナペティー」と差し出す。すかさず『メルシー』と答える。完璧である。パンは山ほど来るし、山盛りのポテトと大きいステーキがやってきて、ほろ酔いで頂く最高の料理だった。薄暗くて、しかしキラびやかで品がある。そんな印象だった。デザートのミルフィーユと、Tさんに教わった温かいカフェオレを注文して二日目にしてパリの夜を満喫した。

大満足になり、調子に乗った僕はタバコ屋で葉巻を買ってみて吸ってみる事にした。部屋では禁煙なので、ホテルの前で凍えながら葉巻をくわえるが、煙たいし不味い。少しはパリも楽しめそうかなと、寒空へ上る煙を眺めていた。

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